ラジオ作り5

白の記憶No,49
ラジオ作り5 · 19日 12月 2021
私のラジオ作りは、中3から高校にかけてはほぼ終わっていた。自作のラジオで深夜放送はきくことはあっても、そのころは、もっぱら、兄が買ってきた、アンプとレシーバーが一体となったレコードプレーヤーで、FM放送やレコードを聴いていた。スピーカーは兄と共同で大きなバスレフ型のものを自作した。ラジオよりアンプやスピーカーの方に関心がいくようになっていった。高校に入ったころからだろうか、洋楽やGSに加え、クラシック音楽を聴くようになった。そのきっかけとなったのは、ラジオのFM放送でたまたまきいたクラシック音楽で、その日流れていた音楽がマーラーの交響曲6番「悲劇的」?、楽章が進むにつれ、どんどん音の渦の中に巻き込まれ、体が音の中を彷徨うような不思議な感覚を覚えた。多分次の日かどこかでレコードを買いに行ったのだが、残念ながらマーラーの交響曲6番は、お店になく、仕方なく同じマーラーの交響曲1番「巨人」を買って帰った。早速聴いてみると、ゆったりとのどかな風景が思い浮かんでくるような、牧歌的な曲調で、ちょっと期待外れの感が強くなってきたころに、なんだか眠くなってきたと思ったとたん、突然、雷鳴のような激しい音とともに音が激しくうなりだしてきたのである.あの6番の「悲劇的」の時と同じような、音の中を浮遊するような感覚が再びよみがえってきた。マーラーってすごいな、交響曲ってすごいなとたちまちとりこになってしまった。それからは、クラシック音楽の交響曲を中心にFM放送を聴くようになった。マーラーをはじめベートーベン、チャイコフスキー、ブルックナー、メンデルスゾーン、ショスタコビッチ、いろいろな作曲家の交響曲を聞き漁った末、一番気に入ったのが、ブラームスの交響曲1番。ブラームスの交響曲は、叙情的で繊細、ドラマチックな展開、そして美しい旋律・メロディーが特徴で、4つある交響曲のどれもすきなのだが、やはり、スケールの大きさで1番が1番。というわけで、私の高校時代は洋楽少しとクラシック音楽(交響曲)全盛時代。やがて浪人時代、クラシック音楽から・・・・・プログレ・・・・・・。